昨夜、熊本城周辺で行われている「みずあかり」へ行ってきました。
秋の夜、熊本城周辺に約5万4千個ものろうそうくが灯る「みずあかり」は、通常のにぎやかなお祭りとは違い、とても幻想的でどこか切なさをも感じる様な、とても雰囲気の良いまつりです。
今回のみずあかりの会場は全部で5か所。スポット毎に雰囲気がガラッと変わり、そのどれもが素晴らしいので、場所ごとに分けて紹介していきます。
花畑公園
花畑公園ではシンボルでもある大クスノキを中心にして、その周りに多くのあかりが灯っていました。
今年初となる、球体の中に包まれた灯りがとても印象的で、時折吹く風に揺られてとても幻想的でした。
夢ホール前
車道を封鎖し歩行者天国になっているこの会場では、たくさんのガラスの中に揺らめく灯りとほのかに灯りがついている竹灯籠が広い敷地にたくさんディスプレイされていて、とても明るい雰囲気でした。
この場所からは工事中の熊本城も見ることが出来、幻想的な竹灯籠の中でも一際目立つ熊本城の迫力を感じることが出来ました。
清正公像前
三角公園とも呼ばれているこの場所では、清正公像を中心にモダンで先鋭的なディスプレイがされていました。他の場所とは違う様々な色の灯りが使われていて印象的です。
水の中に揺らめく灯りはとても幻想的で、不思議な空間でした。
坪井川
熊本城の周りを囲むように流れる坪井川では、川の中に設置された灯篭が水面に反射して。揺らぐ光を見ることが出来ます。
城彩苑
いつも多くの人で賑わう城彩苑では、竹灯籠で組まれたアーチがとても目を惹きました。
たくさんの三角灯篭と竹灯篭も周辺を優しく灯らせて、とてもいい雰囲気です。
みずあかりとは
竹・水・光・ろうそく、これら熊本の資源を使い、多くのボランティアの人たちによって作られている熊本暮らし人まつり「みずあかり」。
平成16年に開始されて以来、年々そのディスプレイはレベルがアップしていき、昨年には日本夜景遺産にも認定されています。
みずあかり発起人である一般社団法人熊本暮らし人まつり代表理事の石原 靖也さんがこのまつりに込めた思いにとても共感してしまいました。
①ここに暮す人々に、これ以上のない故郷の「誇り」を抱いていただくこと。
②ここに暮す人々の「希望の灯り」となること。
③この地に暮す責任とこの地の豊かさに貢献する、「暮らし人(くらしびと)」となること。
「みずあかり」とはそんな市民の力を育む為の現場だと思っています。
単なる住民としてこの地に籍をおくのでなく、自立した市民「暮らし人」として、「自らが汗をかき、この故郷の創造者の一人となることを目指す。」
熊本地震が発生して以来、それまでは自分が熊本に住んでいるという事が当たり前の感覚だったんですが、何か理由があって、自分にも何かやるべきことがあるから熊本に住んでいるのではないか、という事をとても強く感じるようになりました。
故郷である熊本の為に自分が出来る事。
僕がこのブログを始めた当初の理由も、熊本の素晴らしい所を発信して多くの人に知ってもらいたかった事と、それと同時に自分自身が故郷である熊本に誇りを持ちたかったからだったのかもしれません。
みずあかりのやさしい灯りは、忘れかけていたそんな事を思い出させてくれました。
涼しくなってきた秋の夜、「みずあかり」に行ってみませんか?
「みずあかり」の詳細は以下のリンクから見ることが出来ます。