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PUNPEEの新アルバム「MODERN TIMES」は懐かしいけど今の最先端を感じられるアルバム。

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出典元:PUNPEE 1st Album "MODERN TIMES"を10/4(水)に発売します。 - SUMMIT

 

 

PUNPEEのアルバム「MODERN TIMES」が2017年10月4日に発売されて、それが結構良いっていう評判を耳にして実際聞いてみたら最高過ぎて、夜中聞きすぎて頭痛くなるほどハマってしまいました。

 

PUNPEEの事はもちろん知っていましたが、恥ずかしながら実際に曲をしっかり聞いたのは初めてで、

しかし振り返ってみると今までいろんな節で結構接点があったのでそれらを含めて新アルバムをレビューしていきます。

 

PUNPEEとは

僕がPUNPEEを最初に知ったのは、宇多田ヒカルが2002年にシングルとして発表した「光」を、彼が14年後の昨年にリミックスして、それが各国でランクインして売れに売れたという事からでした。彼女自身のオリジナルアルバム「Fantome」がiTunesの全米総合で3位になったのに対して、この14年前に発表されたシングルのリミックスはそれを超える2位を獲得する勢いで、もちろんキングダムハーツという人気ゲームの影響があるにしても、どれだけすごい事だったかが分かると思います。

 

 

そして、2014年頃のレッドブルのCM

ナポレオンをテーマにしたもので、たったの30秒ですが当時このCMを見た僕はカッコよすぎだろーと感じたのを思い出しました。

当時は誰がラップしているのか分からないままだったものの、最近調べてみるとあれはPUNPEEだったと。

 

 

そして今お茶の間で一番多くの人に聞かれているとラップ曲と言っていい:水曜日のダウンタウンのオープニングでラップしているのもこのPUNPEE。

あの独特のゆるい音楽はあの番組にかなりマッチしてますよね。そしてかなりクセになる曲。

www.tbs.co.jp

 

 

そして2015年、加山雄三の「お嫁においで」をリミックス。

元ネタである加山雄三の「お嫁においで」は偶然にも学生時代から僕のカラオケでの18番!

それをPUNPEEがリミックスしていて勝手にシンパシーを感じたり。こうやって振り返ってみると何かとPUNPEEの事を好きになる要素は十分揃ってました。

 

 

初期カニエウェストとの共通点

PUNPEEの曲を聴いてると、個人的にかなり好きだった初期のカニエウエストを思い出す。サンプリングでメロディアスな曲を使ってたり、それを早回しで挿入してたり、ラップしながら歌ったり。今回のアルバムの曲ではオートチューンを使っている曲もあって、それもまたカニエが”808s&Hertbreak”のアルバムでオートチューンを多用していたのを思い出させる。

 

あの時のカニエの曲の作り方は新しすぎて、僕は結構長く彼のスタイルが大好きだった。

 

そして2017年、PUNPEEはそのやり方を使って、今回かなり今っぽくて新しいアルバムを作った。しかしPUNPEEは過去のやり方をそのまま真似しているわけでは無い。

 

そのやり方をただ真似して日本語歌詞を乗せただけだったら、カニエの全盛期にテリヤキボーイズとコラボした時代遅れの迷曲「I still love H.E.R.」の様になってしまっていたはずだろうから。

 

 

キャッチーなメロディとものすごい量の歌詞

彼の今回のアルバムがどうしてそんなに新しく感じるのか。それはかなりキャッチーで一度聴いたらまた聞きたくなるような耳が心地よくなるメロディーラインと、とてつもない情報量のセンスの良い歌詞が大きな要因になっていると思う。

 

今回のアルバムの中の一曲、「タイムマシーンにのって」では

人はこれって時にどうしても時間を戻せたらとかいうね

でも誰も直せないから直せないんだなぁ

昔からそうだし 

まぁしょうがないね

 

と、タイムマシーンがあればという理想を語ると見せかけて、今まで誰も過去に行った人なんていないんだからそんな事無理だよな、とあっさりあきらめる感じが今の時代っぽい考え方だし、

青春の1ページもたったの1ページで

自慢の人生のハイライトも

一夜きりのツイートのバズみたい

 

という感覚は、今の時代に生きている僕たちだから分かるような表現がリアルさを極限まで高めていて、はっとする感覚になってしまう。

 

そしてこの曲では節々でKREVAっぽさを感じたりする。でも全く新しくてカッコよくてオリジナルを感じるのはどうしてなのか。

 

アメリカで大絶賛されているケンドリックラマー。正直英語力がネイティブじゃないのでその波に乗りたくても実際乗れていなかった自分にとっては、PUNPEEの歌詞を聴いていると日本語がネイティブレベルで分かるという嬉しさを感じる位、彼の言葉選びのセンスは素晴らしくて、それが他のアーティストとは全く違う唯一無二のPUNPEEを構成していて、その事がさっきの問いに対する1番の理由だと思う。

 

”MODERN TIMES”のクールな構成

このアルバムは、2057年に生きているPUNPEEが2017年に出されたこのアルバムを懐かしむというストーリで進められ、全編通して聴くと一つの映画を見終わったような感覚にさせてくれる。

 

どんな新しいものでも沢山の曲があふれかえる現代では一瞬で古いものになってしまうという事を表現しているのかと推測してみたりして、だからこのアルバムは最初からどこか懐かしさを感じさせるのかもしれないなんて思ったりしていると、”Oldies"という曲でまた40年先に生きているPUNPEEが出てきて、最高のメッセージを残してアルバムは終わる。

 

PUNPEEの"MODERN  TIMES"からおススメな曲

今回アルバムを聴きまくって個人的に特におすすめな曲を紹介していきます。

 

・タイムマシーンにのって

 

さっきも歌詞を紹介したこの曲はこのアルバムで一番キャッチーで、歌詞がとても響くフレーズが多い。そしてバックトゥーザフューチャーネタが入ってたりしてニヤッとしてしまう。

 

・Renaissance

 オートチューンが使われてるメロディアスでオシャレトラック。歌詞の情報量の波に飲まれこみそうになる感覚がたまらない。

 

・宇宙に行く

 

アルバムのオープニング(4曲目だけど)にふさわしい、ワクワクする曲。オートファクシミリオートファクシミリオートファクシミリオートファクシミリがクセになる曲w

 

多くの人が待ちに待ったPUNPEEの1stアルバムは懐かしさを感じさせながらも、今の時代の最先端も同時に感じることが出来るマスターピースだと思っていて、当分の間は毎日このアルバムを聴くことが出来ると思うと最高に嬉しいです。

 

各種ストリーミングサービスでも聞くことが出来るので是非チェックしてみてください。もちろんSpotifyでも!

www.spotify.com