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転勤したらうつ病になった僕が経験した事。③

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Photo by Matthew Kane on Unsplash

 

前回からの続きです。最初の記事はこちら↓

 

www.keisukest.com

 

今まで当たり前に出来ていた事が出来なくなるという事は僕にものすごい不安を与えて、日に日にダメージを受けていて、新しい職場や環境で本来の自分の実力を知っている人もいない。そんな環境だから、ミスばかりしてしまうのが転勤してきたなぁと周りの人は思っている、と職場では常にそう感じていて、その頃には僕の自尊心はほぼゼロに近い状態になっていました。

 

ネットで見つけた心療内科を予約

これ以上今までの自分では無くなっていくのがとても怖くて、今自分がどういう状態なのかを詳しく知りたかった。ネットでも同じ症状の人がいないか連日検索していたし、それが分からないと不安で仕方がない状態でした。

 

そして会社の昼休み、職場の外の人気が少ない場所で僕はネットで見つけた心療内科に予約の電話をしました。とても緊張していたんですが、受付の女性の声がとても穏やかな声だったおかげで今の自分が感じている症状を少し伝えられて、無事週末の朝に予約をすることが出来ました。

 

自分のこの状況を人に伝えたのはこの時が初めてで、少し楽になって安心した気持ちになりました。

 

 診断はうつ病と適応障害

土曜日の朝心療内科に行って、先生に今までの事をすべて伝えました。

そして先生から言われたのは、僕はうつ病と適応障害という事でした。

平静を保っていたつもりでしたが、その瞬間涙があふれてきて声を出して泣いてしまっていました。

 

それは、この状態になってしまった原因がやっと分かった安心感と、自分とは全く無縁であると思っていたあのうつ病という病気になってしまった絶望感が混ざった複雑な感覚でした。

 

そして先生からすぐに仕事を休む様に言われて、会社に提出するための診断書と薬をもらってその日は家に戻りました。

 

病院から家までの帰り道、自分の誰にも分かってもらうことが出来ないどうしようもない気持ちをやっと分かってくれた人がいたことがとても嬉しかったのを今でも覚えています。

 

 実家へ

自分がどういう状態なのか分かって安心できた時間は一瞬で、あっという間に月曜日になってしまいました。そしてこのまま病気の事を隠して、何もなかったかのように働き続けるのはもう無理でした。

 

当日の熊本行きの飛行機を予約して、逃げるように実家へ戻り、

 

そして、半年間休職のあと、梅雨が明けて暑くなり始めたちょうど一年前の夏に僕は会社を辞めました。

 

ブログを始めた本当の理由

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Photo by Christopher Jolly on Unsplash

 

これが、転勤したらうつ病になった僕が経験した事です。

 

実家に戻ってきた時点では外出も出来ない状態で、自分はこの先今までの自分に戻ることが出来ないだろうという絶望感の中でただひたすらベッドの中でもがいていました。

 

将来に希望は全くなかったけれどその中でも唯一、いつか僕が経験したことを振り返ってまとめてブログで書ける状態くらいにはなっていればいいなとベッドの中で思っていたのを覚えています。

 

そしてなんとか会社を辞めてちょうど一年が経過したこの蒸し暑さの残る8月にブログで記事にすることが出来ました。あの頃にはとうてい無理だと思っていた目標が達成出来て、以前の状態より良くなっているというのを感じられてなんだかとてもうれしい気持ちです。

 

長々とつたない文章をここまで読んでくださった方々ありがとうございます。

とりあえずまだ細かい話はいろいろとあるんですが、だらだらとまとまらない文章になってしまうので、転勤したらうつ病になった僕が経験した事はこれで最後です。

 

最後に。あの時ブログを始めて本当に良かったです。ブログのおかげで自分を少し取り戻すことができました。多くの人に感謝しています。

今は、これからどんな事があっても何とかなるような気がしています。