僕は昔から海外に対する憧れが強い子供でした。小学生の頃夕方教育テレビで放送されていた「フルハウス」というアメリカのあるファミリーを描いたドラマや、所さんが吹き替えをやっていた「アルフ」、その他題名は思い出せないものの魔女の家族を持った魔法使いのドラマ(喋る黒猫が出てた)とか、とにかくあらゆる海外のお笑い系のドラマをよく見ていました。
ドラマのストーリーはもちろん面白かったんですが、どうやら僕はそこで見る日本とはかなり異なる海外の文化の方に興味があったのかもしれません。例えば、シロップがたっぷりかかったパンケーキと、何か洗剤でも入っているかのような大きい容器に入ったオレンジジュースをコップになみなみと注いで食べるおやつのような朝食。青赤緑とかなり毒々しい色をした甘そうなお菓子。広い芝生で寝転びながら食べるサンドウィッチやチーズがとろけて美味しそうな、日本でいえば余裕でLサイズ以上ありそうな大きいピザ。
こう考えて見ると食べ物ばかりの憧れのように思われるかもしれませんが、他にも自分の車で運転して登校する校則なんてほぼ無さそうなスクールライフや、廊下一面に並べてある自分専用のロッカー、そんなものまで新鮮に感じて強い憧れを持っていました。
そしていざアメリカへ
Photo by Yura Fresh on Unsplash
そんな海外に強い憧れを持っていた自分は、遂に高校の頃ホームステイでアメリカへ行きました。期間はたったの一週間ほどでしたが、実際に経験したアメリカはそれまでテレビで見ていた通りのアメリカで、全てのものが大きかったのに驚いたのを覚えています。
広い土地に何車線もある道路、当時日本ではあまり見なかったショッピングモールの大きさやウォルマートの倉庫感漂う広さ、入って渡された日本の5倍程あるショッピングカート、目当ての商品を探すのを諦めてしまうほどの商品数の多さ。ザ・アメリカを経験しました。
そして海外に対する憧れはさらに強いものになっていきました。
大学時代はアジアにハマり
Photo by Natalya Letunova on Unsplash
大学に入ってからは、時間はあるがお金は無い状態だったので、安く行けるアジアをよく旅行していました。韓国に香港、マカオ、台湾やタイ、そこでは幼い頃から憧れを抱いていたアメリカとは異なり、街全体の今まさに発展し続けている熱気や熱さのようなものを感じてその魅力にしっかりハマってしまいました。
今まで住んでいた日本や、幼い頃強い憧れを抱いていたアメリカとも異なる知らなかった国や町の雰囲気にとても興奮したのを覚えています。
僕が海外旅行に行きたがる理由
Photo by JESHOOTS.COM on Unsplash
今でも時間とお金さえあれば海外へ行きたいと常に思っています。しかしこの間話した同僚は今まで一度も海外に行ったことがなく、行きたいとも思わないという様な事を言っていました。
どうして僕は海外に行きたがるんだろう。そのことを真剣に考えて見た結果、一つ明確な理由が出てきました。それは、人は生まれた土地以外でも生まれる可能性があったかもしれないということ。僕はたまたま日本で生まれたけれど、一瞬でも何かが違っていたら今の両親の元には生まれなかっただろうし、地球上にたくさんある国の中で日本で生まれたっていうのも宝くじ以上の運みたいなものだと昔から思っています。
海外へ旅行に行くと、初めて行った場所なのに何か懐かしい様な安心感を感じたりすることがあるんですが、もしかして自分がもし日本に生まれていなかったらここで生まれていたのでは?とか、もしそうだったら自分は今と違ってどの様な生活をしていたのかとかそういう妄想をすることが良くあります。
僕が海外旅行に行きたがる理由、それはもし日本で生まれていなかった場合に生まれていたかも知れない可能性のある場所や国を探して、そこでどういうふうな人間として生活をしていたかという想像をしたいからかもしれません。
そして今自分が限界だと思っている事も、もし違う国で生まれ育っている自分がいたら、そんな限界なんて感じてないだろうなと思えて、なんでも出来そうな気分になってきます。
少し変わった考え方かも知れませんが、僕が海外旅行に行く理由を考えて見たところ、一つの答えの様なものに行き着いたので記事にしてみました。