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アカデミー賞とブラックパンサーとR-1グランプリの共通点。

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Photo by David Clode on Unsplash

 

ここ数日差別や偏見に対するネガティブな感情や考え方が大きく変わろうとしていると感じた出来事が立て続けにあったのでそれらについて書いてみようと思います。

 

歴史を振り返るとある一人の言動や行動が大きな転換点となって、それまで考えられていた事が一気に変わる事があります。今生きている現在が将来そんな転換点なのではないか?ちょうどその時をリアルタイムに生きていると思うとここ数日ワクワクがとまりません。

 

アカデミー賞

アカデミー賞が2018年3月5日(日本時間)に行われました。僕はwowowの中継を流したまま作業をしながら見ていたのでそこまで真剣に見ておらず、作品賞をとった「シェイプオブウォーター」日本でも公開されているからその内見たいなと思った程度だったのですが、TBSラジオのたまむすびで町山さんが今年のアカデミー賞の解説的なものをしていて、それがとても興味を惹かれました。

 

詳しくはTBSラジオのポッドキャストや下の記事を読んでほしいんですが、

miyearnzzlabo.com

 

僕なりにまとめると、

今回のアカデミー賞は最初から最後まで、今全世界で起こっている移民排斥や難民排除、さらにマイノリティへの偏見への流れに対抗する授賞式だったという事です。

 

作品賞をとった「シェイプオブウォーター」は、声を発することが出来ない女性と中南米出身の半魚人の恋愛物語で、これはトランプの移民排斥や昔から続いている社会的弱者に対する差別や偏見が映画の中でも描かれているんですが、そういう作品が映画の世界で一番名誉のあるしかも作品賞をとってしまう。これ本当に今の時代だからそうなったことで、司会のジミーキンメルも言ってたことですが、一年前だったらこんなことは無かったと。おそらく、こういうテーマの映画が作られることすら無かったと思います。それが、アカデミー賞の作品賞を受賞するという素晴らしい出来事が起こった。

 

そしてこの映画の監督自身がメキシコからの移民で、移民排斥問題に関係していること。

 

社会現象にもなっている映画「ブラックパンサー」

公開されてから大ヒットを続けている「ブラックパンサー」。

marvel.disney.co.jp

 

MARVELのアベンジャーズの一員でもあるブラックパンサーを描いた作品なのでヒットするのは当然と思うかもしれませんが、そのヒットの仕方がとんでもない事になっていて、公開から4日間の成績だと今までのすべての映画の中で歴代2位を記録しているという事実。アベンジャーズの中でも人気が高いアイアンマンの3作品を現時点でとっくに超えているという点からもそのすごさが分かると思います。

 

この映画が他の作品と違うのは主役はもちろんその脇を固める出演陣そのほとんどが黒人だという事。僕も公開日の翌日早速見に行ったんですが、ここまで黒人のキャストが多く出てくる映画を見たのは初めてだと思います。そして最高に面白かった。

 

今まで特に白人至上主義だったハリウッドで、ブラックパンサーの様なキャストの多くが黒人の映画はヒットしないと思われていたから今まで作られていなかったのかどうかは分かりませんが、いざ公開してみると社会現象になるほどヒットを記録。

 

去年アカデミー賞作品賞を受賞した「ムーンライト」にしても、MARVEL程なかなかヒットしないDCの映画の中でかなりヒットした「ワンダーウーマン」にしてもどちらも社会的弱者というか、今まで差別されていた人に焦点を当てた映画が次々にヒットしているという事実が着々と多くの人に認められて、この「ブラックパンサー」で、今までハリウッドが考えていた通説(多くの人達が常識だと思わされていたこと)が正解ではないという事が確実なものになったのがまさに今現在なのだと思います。

 

R-1グランプリ

そして昨日のR-1グランプリ。丁度僕がテレビをつけた時は結果発表の時でダントツで優勝していた濱田祐太郎。少し興味がわいてタイムシフトでネタを見てみたら、彼は目がほとんど見えずわずかに明かりが感じられる程度の視力しかないという事を知って、彼が結果発表の時に何か棒を手に持っていた理由に納得しました。

 

そして彼は自分の目が見えない事をネタにしているんですが、それが無理をして笑いを取りに行ってる感じが無くとてもさっぱりとした感じがとても良くて、おそらくそれは彼自身が今現在その事をハンディだと感じていないから出てくる雰囲気なのかなと思ったりもしながら見てました。

 

一昔前ならハンディを持った人達がこういうお笑いの場所に出てきても、なんか笑いずらい様な、変な同情心的なものが邪魔して純粋にお笑いとしてみることが出来なかった人が多かったと思うんですが、今年のR-1グランプリではそんな彼が優勝した、しかも純粋にお笑いとして面白かったから優勝を勝ち取ったという事が日本でも起きました。

 

差別や偏見に対する感覚が変わるタイミングが今なのかもしれない

一見、アカデミー賞もブラックパンサーもR-1グランプリもそれらにはなんの共通点もないかのように思えるんですが、そのどれもが今まで長く続いてきて社会的弱者への差別や偏見に対する認識が大きく変わろうとしている、まさにそんな時代を今生きているように感じています。

 

奇跡的にアカデミー賞からのブラックパンサー鑑賞した後のR-1グランプリでこのような事が次々に起きたので思ったことを書いてみました。