9月に入って最初の週末、朝晩は気温が下がりエアコンが無くても快適に過ごせるようになりはじめた熊本にねぶたがやってきました。
人生で初めて生で見るねぶたは、想像していたよりとても壮大で豪華でインスタ映えwする素晴らしいものだったので、感想やらどうして熊本にねぶたがやってきたのか、書き連ねてみます。
今週のお題「はてなブログ フォトコンテスト 2017夏」
どうして熊本にねぶたが?
「熊本復興にむけて義援金ではなく、祭りという形で熊本に元気を!」という気持ちをもとに、熊本市と熊本復興ねぶた・纏組が共催で行っているプロジェクトだそうです。
第一回目は2016年9月3日に開催され、台風の影響で一日しか開催できなかったにも関わらず約2万人の来場者があったそうです。
僕はこの時は熊本にねぶたがくるという情報を知らず、あとでテレビやインスタで流れてきた写真を見て来年は絶対生で見てみたいと思ってて、ついに今年実際に熊本復興ねぶたに行くことが出来ました。
祭りのエネルギー
第二回目である今年は9月2日、3日と両日ともに天候が良くて無事に開催されました。
僕は初日に訪れたんですが、会場である熊本城前の二の丸公園はとても多くの人で賑わっていて、たくさんの人と祭りのにぎやかな音や掛け声、そのパワーで遠くからでもとてもエネルギーを感じたのを覚えています。
ケッパレ熊本!
ケッパレという言葉は九州出身の自分からすると初めて聞いた言葉でしたが、仙台や東北のほうでは応援する時に頑張れという意味で使う言葉だそうです。
熊本弁では「がまだせ熊本」
熊本で生まれて熊本に高校時代まで住んでいた僕は恥ずかしながらこの言葉を聞いたことが無かったんですが、今では結構気に入ってます。
なんか言葉に気持ちがのっててあたたかい。
ねぶたの迫力と目を引く綺麗さ
現在工事中でその全貌をはっきりと見る事が出来ない熊本城。
その目の前で繰り広げられる、暗闇に浮かび上がる色鮮やかで綺麗なねぶたと「ラッセーラ ラッセーラ」という掛け声。
さっきまで遠くに見えていたねぶたは目の前に近づいてくると、視界におさまらない程の迫力で迫ってくる。
そうして見えてくるのは、素人目にも詳細まで丁寧に作られただろうと一目で分かる手の込んだねぶた。そのどれもが生き生きとしていて鳥肌がたった。
熊本復興ねぶたで披露されるねぶたは、本場青森のねぶた祭りで実際に使用された魂のこもった「大型ねぶた」で、これは各地で披露され事のあるねぶたとは違って、青森のねぶたと茨城のつくば、そして熊本の3か所でしか見る事が出来ない特別なものだそうです。
復興はこれからも続いていく
国の重要無形民俗文化財にも指定されている青森の雄大なねぶた。そし仙台の七夕まつり、秋田の竿灯まつりと共に東北の三大祭と呼ばれている青森のねぶた祭り。
今まで耳にしたことはあっても九州と東北では結構距離もあるし、そこまで身近に感じたことはありませんでした。多くの九州、熊本出身の人がそうだと思います。
しかし、その考えは実際にねぶたをその目で見てみると一瞬で変わりました。
東北だってまだまだ復興は終わっていません。多くの人があの日被害にあい、あの日以降どうしようもない気持ちを抱えたまま今を必死に生きている。
それなのに遠く離れた九州の為に、災害で被害を受けた人々を元気づける為にねぶた祭りを熊本で開催してくれるなんて、簡単に言葉に出来ないものすごい事だと思います。
熊本復興ねぶた初日、祭りが終わってねぶたが屋根のついたステージに戻ってきた時に代表の方が言った言葉にとても気持ちが動かされました。
「復興はまだまだ続きます。頑張りましょう、頑張りましょう。
そして来年もまた来ます。」
多くの人が励まされた素晴らしい夜でした。
熊本城も、まさか目の前でねぶた祭りが見られる日がくるなんて思ってもみなかったと思います。
動画はコチラ↓
写真だけでは無く動画の方が雰囲気や臨場感を感じることが出来るので作成しました。良かったらぜひご覧ください。